リフォーム

三芳町M様邸外装耐震ロングライフリフォーム

サイディングからパワーボードに張り替え耐震&耐火性アップ!

三芳町M様邸外装耐震ロングライフリフォーム 築16年、傷んだ外装をフルリフォームで耐震・耐火性の向上、長寿命化しました!
外壁塗装も落ち着いた雰囲気で高級感がでましたね。
他にも工夫を凝らしたロングライフリフォームを是非ご覧ください!
  • 施工前外観
    築16年、外壁が今の基準14ミリ厚より薄い12ミリ厚サイディング仕様のお住まいでした。
  • 施工前外壁
    地震や長年にわたる気象の影響でサイディングの浮きや割れ、目地コーキング材の劣化が進んでいました。
  • 外壁
    既存のサイディングはもうメンテナンスでは済まない状態でしたので、パワーボードへの張替えを提案いたしました。
    これはサイディングを剥がした状態です。
    やはりサイディングの隙間等から雨水が侵入していました。
    縦の黒い筋が雨水の跡です。
  • 外壁
    既存の防水透湿シートを剝がすと耐震のための耐力面材が張られていなかったので、耐力面材による耐震補強も提案いたしました。
  • 下屋根
    既存の屋根はスレート材(粘板岩を薄い板状に加工した建築材)でしたが、解体はせずゴミを出さない金属屋根のカバー工法で施工します。
  • 下屋根・上屋根
    既存屋根の上から、耐久性の高いゴムアスルーフィングを一次防水下地として施工しました。
  • 下屋根
    新たに軽量で丈夫なガルバリウム製金属屋根を施工していきます。
  • 下屋根・上屋根
    上下屋根の金属屋根の施工が完了しました。
    上屋根に棟換気も付き小屋裏の熱気を排出してくれます。
  • 外壁
    耐震補強金物は少し厚みのある既存のV型プレートから薄型ニートプレートに交換し、耐力面材が浮かないようにします。
  • 外壁
    お施主様が生活しながらですので各方面毎に工事を進めました。
    ここで耐力面材の下地を追加していきます。
  • 外窓
    既存の窓周りに1回目の防水テープを施工していきます。
  • 外壁
    耐力面材を既定の釘数でしっかり固定し、ジョイント部には気密テープを貼っていきます。
    見えなくなる所ですが大事な作業です。
  • 外壁
    建物の壁全体を耐力面材で耐震補強できました。
  • 換気扇口
    外した換気口は壁が厚くなるためパイプを延長し、コーキング材で一次防水気密処理を行いました。
    防水透湿シート施工後、二度気密テープを貼り確実に気密防水処理します。
  • 軒天
    外壁に絡む軒裏天井は下地木材を入れ直し、新たに珪酸カルシウム板を施工しました。
    孔が空いている板は通気のために張っています。
  • 破風板
    軒樋(のきとい)が付く破風板(はふいた)には長持ちさせるため、ガルバリウム鋼板で巻き込みました。
  • ベランダ下
    ベランダ周りの解体で雨水排水口周辺が浸水による腐朽(ふきゅう)がおきていました。
    腐朽箇所の修繕、内部の通気路を確保し工夫しながら下地木材を施工しました。
  • 玄関口
    玄関口天井は2階が居室なのに断熱材が入ってなかったので新規で断熱材を充填し、珪酸カルシウム板を張って完了しました。
  • 外壁
    防水透湿シート、通気用胴縁(どうぶち)の施工が完了し、パワーボードを張る準備が整いました。
  • ベランダ
    ベランダ囲い上部に通気換気部材を新たに取付け、上から14ミリを張り周囲にコーキング処理で仕上防水しました。
  • 外壁
    旭化成のパワーボードは耐震・耐火性能抜群なうえ厚みも37ミリあり長寿命です。
  • 玄関口
    パワーボードの仕上塗料には高級感のある旭化成高耐久吹付塗料イベリアンを施工しました。
  • 雨樋
    パナソニック製雨樋に交換し、とてもキレイになりました。
  • ベランダ
    既存のベランダ防水は車のバンパー等にも使われる素材FRP製ですが、こちらもしっかりメンテナンスします。
    地震等で硬いFRPが割れるのを防ぐ為、上から柔らかいウレタン防水材を流していきます。
  • ベランダ
    ウレタン防水した床の上から保護として塩ビシートを張り、長持ちするベランダの防水メンテナンス完了です。
  • 外観
    外装耐震ロングライフリフォームの完成です!
  • 外観
    サッシ以外を全て長寿命な部材に新調し、お住まいが生まれ変わりました!

施工概要

所在地
入間郡三芳町
建物種別
戸建て
リフォーム箇所
屋根、外壁、軒天、破風板、雨樋、ベランダ
築年数
約16年

三芳町 M様邸外装耐震ロングライフリフォーム工事を終えて

 

築16年になるお住まいの外壁ヒビ割れ等で、ご相談頂きましたM様。
「16年目で初めての外装工事を、ただ塗装をして見た目が良くなるだけで良いのか」とお考えでした。

 

インスペクション(今のお住まいの状況を把握する調査)をする中で、
あまりに割れ等が多く今は作られていない12ミリ厚のサイディング(現行は最低14ミリ厚)の割れや、
コーキングの劣化状態を考えると、費用は掛かっても外壁の張替え、屋根も割れやすいスレート製でしたので、
金属屋根の採用と、サイディングを剝がした際に耐力面材で耐震補強するプランを提案させて頂きご了承を得て工事が始まりました。

 

今回のロングライフリフォームを実現する材料・工法は以下の通りです。
 

①外壁

強度が弱い12ミリ厚窯業系サイディング→37ミリ厚で耐震・耐火性能の高いパワーボードへの張替えと高耐久塗料の吹付仕上
構造体直にサイディングを張ってある状態→耐力面材9ミリを壁全面に張る耐震補強
気密防水性能を上げる気密テープ処理と長寿命防水透湿シート仕様の通気工法

 

②屋根 
耐久性に難がある5.5ミリのスレート屋根→既存屋根を剝がさず産廃処分費削減ができる長寿命な金属屋根のカバー工法

 

③破風板、雨樋、軒天 
窯業系破風板→ガルバリウム鋼板の板金破風板で長寿命に
雨樋を新規で施工、軒天は下地腐朽箇所を修繕し珪酸カルシウム板を施工

 

④防水 
一般的なFRP防水→地震等の揺れにも追随するゴム系ウレタン防水を施工し
床面はマンションの共用廊下にも敷かれている塩ビシートで保護する長寿命防水メンテナンス

 

お施主様が生活をしながらの工事で、4か月余り工事へのご協力を頂きご不便おかけしましたが
とてもキレイになったと喜んでいただきました。

 

生活しながらの工事は配線や給湯器を止めずに行うので工夫が必要で大変でしたが
サッシを除き最近の新築分譲住宅よりもロングライフリフォームができました。
(サッシは後でも室内側から内樹窓等、更なる断熱気密性能強化が可能です)

 

現在、日本の空き家率は15%と一割以上の空き家がある中で
当社『地域責任密着』エリアのお住まいをロングライフ(長寿命化)する事はSDGSへの小さな一歩だと考えます。
M様邸もお子様の代まで、永くお使いいただければこんなに嬉しい事はありません。

 

街では塗装専門業者や訪問販売系の塗装工事をよく見かけます。
きっとその中には塗装では解決しない状況等もある事でしょう。

当社ではしっかりとしたインスペクション(今のお住まいの状況を把握する調査)をし
御施主様に一番必要な工事を提案させていただきますので是非ご相談ください。

 

最後にM様、ロシアウクライナ侵攻問題で物価上昇する中、ご予算もいただき今回の耐震ロングライフリフォームにご理解頂きありがとうございました。
この工事でしばらくはメンテナンス期間が長くなりました。また次に必要な外装メンテナンスは塗装工事が中心になります。

 

将来へのご投資となりましたが、最近多い地震への備えもできましたので
末永くこのお住まいで『家族をつむいで』くだされば幸いです。
当社はこれからもM様の”家守り“として、しっかり一番近い所に控えております。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

この施工例についてのご質問はお気軽に!